Vol.52 部屋が良く見えてしまう意外な理由
前回お伝えしたように、家賃は毎月必ず支払わなければならないものですから、無理をするのは禁物です。借りた後に後悔しないためにも、自分自身で最初に設定した家賃の上限額は、なるべく最後まで変更しないことをお勧めします。
それでは、今回は、前回の続きとして、お部屋を見学する際の注意点-2についてお伝えしたいと思います。
是非、ご覧になってください!
大学生のAさんは、ある不動産屋の営業マンの案内のもと、ワンルームタイプのアパートを見学しました。
期待に胸を膨らませましたが、物件図面に記載されているものとは異なり、Aさんはがっかりしました。
すると・・・
他の営業マンの案内のもと、一組の見学者が来ました。
「なかなか良い物件ですね!」見学者は、この物件のことを気に入っている様子。
「今日、この物件に申込みが入るかもしれませんね・・・」Aさんに向かって営業マンは言いました。すると、Aさんは、急にこの物件が良く思えてきて、他の客にとられまいと申込みをすることにしました。
入居後・・・
Aさんは、お部屋の使い勝手の悪さに悩んでいます。
「この部屋、借りなければよかった・・・」Aさんは、ため息をつきました。
事例のように、物件案内の際に、他の客の見学と重なると、いかにも「人気のある物件」という印象があります。
しかし、物件に求めるもの・生活スタイル・趣味嗜好は人によって異なりますので、見学者が多い物件=自分にとっての良い物件、になるとは限りません。
自分自身の希望条件を明確に設定し、その条件を満たしている物件かどうかを冷静にチェックする必要があります。
中には、物件の印象をよくするために、さくらの客を用意する悪質なケースも考えられますので、ご注意ください。
ポイント 自分自身の希望条件を明確に設定しましょう!
希望条件を明確に設定し、その条件を満たしている物件かどうかを冷静にチェックしましょう。
作者: 中村 忠純
出版社/メーカー: 自由國民社
¥1,200 (税込み)
アパート、賃貸マンションなど、借家に関する起こりがちな問題点をわかりやすく図解!
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