Vol.51 家賃の上限と借主の心理とは?
アパート・マンションを借りるにあたり、必ず決めなければならないのが家賃の上限額です。
当然ではありますが、月々の家賃を上げれば、それだけ条件の良い物件が出てきます。しかし、自分の収入(給料)を考え、無理をしない賃料の上限を設定しないと、後で後悔することも・・
そこで、今回と次回にわたり、お部屋を見学する際の注意点、についてお伝えします。
OLのAさんは、通勤の利便性を考え、会社の近くに引っ越すことにしました。
Aさんは、「賃料7万円以下で!」と、ある不動産屋の営業マンに伝えたところ、「それならば、このお部屋がお勧めです!」と一枚の物件図面を手渡され、歩いてその物件を見学することにしました。
見学の際・・・
Aさんは、その物件をあまり気に入りませんでした。
「どうしようかな・・・」とAさんがため息をつくと、「少し賃料が高くなりますが、ほかの物件も見てみますか?」と営業マンは笑顔で言いました。
一応参考程度に見ておこうと、Aさんは営業マンと共に他の物件を見に行きました。
「この部屋とても良いですね!」Aさんは、その部屋が気に入りました。
「賃料が少し高いけどいいかな・・・」Aさんは、総合的に考えて条件が良かったので申込みをし、後日、審査が通ったので契約をしました。
数ヵ月後・・・
Aさんは、今月も月末になりお金が足りなくなってきました。
「無理して高い家賃の部屋を借りなければよかったかな・・・」
Aさんは、この部屋を借りたことを段々と後悔してきました。
実際の取引を見ていますと、事例のように、「少々高くても、この部屋に住めるならば・・・」と、その場の勢いで申込みをされる方はいらっしゃいます。
当然ではありますが、月々の家賃を上げれば、それだけ条件の良い物件が出てきます。
しかし、この家賃は毎月必ず支払わなければならないものですから、無理をするのは禁物です。
Aさんのように、借りた後に後悔しないためにも、自分自身で最初に設定した家賃の上限額は、なるべく最後まで変更しないことをお勧めします。
中には、「ちょっと無理してでも借りたいぐらい良い部屋ですよね!」と扇動するような営業マンがいることも考えられますので、ご注意ください。
ポイント 最初に設定した家賃の上限額は最後まで守る!
作者: 安西 勉, 石原 豊昭
出版社/メーカー: 自由國民社
¥1,365 (税込み)
賃貸借契約をめぐって起こり得るトラブルを類型別にまとめています
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家賃の設定について
はじめから、払える上限を言うと今回のコラムのように
高い物件を借りることになります。
7万円の予算なら5万~6万 と先方に伝えたほうがいいの思います。
この価格には、共益費、水道高熱費ははいっていません。
5万+アルファ 6万+アルファの物件を紹介されると思いますので、
その中で5つぐらい選んで、実際に全部回りましょう。
気に入った物件があってどうしてもの場合は手付け金一万円を払います。
仮押さえです。先方は早く決めて欲しいわけですが、こちらの予算もあるので
3箇所ぐらい不動産屋さんをめぐりましょう。中には同じ物件でも価格の違う場合があります。目先にとらわれず、長期的に考えましょう。1万円違うと年間12万円にもなります。
気に入った物件が決まったら、即契約でなく、値段交渉です。
あくまでも大家の希望価格なので、値下げ交渉をしましょう。下がる場合もあります。家賃が下がらなくなったら、共益費等雑費を家賃の中に入れてもらう交渉をします。そのとき、家賃5万5千円 共益費7千円の場合
6万2千円になります。6万円の交渉をしましょう
家賃の値上げはなくとも共益費等雑費をあげてくる大家もいますし、2千円でも年間で2万4千円の削減が可能です。
交渉は大事です。こちらが余裕の額を提示しながら、精一杯ですという演技をしましょう。
というのが私の経験です。
by NO NAME (2006-11-28 15:46)
経験談をお聞かせ頂きありがとうございます。
勉強になりました。
by 鳥海耕二 (2006-12-01 14:25)