Vol.44 「申込み」を使った賃貸物件の表記トリック
前回お伝えしたように、不動産屋から渡される物件図面の中には、時としてトリック記載がありますので注意する必要があります。
それでは、今回は、前回の続きとして、不動産屋の騙しのテクニック!物件図面編-2、についてお伝えしたいと思います。
是非、ご覧になってください!
OLのAさんは、通勤の利便性を考え、会社の近くに引っ越すことにしました。
Aさんは、ある不動産屋の営業マンに希望の賃料の上限を伝え「お勧めの物件はありますか?」と言ったところ、「それならば、この賃貸マンションがお勧めです」と一枚の物件図面を手渡されました。
その物件図面の各部屋には、「申込み」と大きな文字で記載されています。
「この物件、全部申込みが入っているので、もうだめですよね」
とAさんが言うと、
「1件だけキャンセルが入りましたので、なんとか大丈夫です!」
と営業マンは笑顔でいいました。
これは希少物件と考えたAさんは、物件見学することなく、申し込みをしました。
入居後・・・
Aさんは、人気の希少物件を借りたはずなのですが、その使い勝手の悪さに悩んでいます。申込みが殺到する人気の希少物件なのに、なぜ使い勝手が悪いのでしょうか?
Aさんの物件を調べたところ、Aさんの入居後、数ヶ月経っても、お部屋のほとんどが成約されていないことがわかりました。
Aさんの借りた物件は、本当は申込みが入っていないにもかかわらず、「申込み」という嘘の表記がなされていた可能性があります。
物件図面の各部屋に「申込み」の記載がたくさんあると、いかにも人気物件という印象がありますので、この印象を利用していた可能性があります。
しかし、この対策は、いたって簡単です。
それは、自分自身の希望条件を明確に設定し、その条件を満たしている物件かどうかを冷静にチェックすることです。
物件に求めるもの・生活スタイル・趣味嗜好は人によって異なりますので、申込みが殺到する物件=自分にとっての良い物件、になるとは限りません。
くれぐれも、人気物件という雰囲気に惑わされないようにしましょう。
また、その他、借主にお得感を与える騙しのテクニック!については、Vol.2 お部屋探し、見学しないとこんな落とし穴が をご覧になってください!
最後に・・・
一般的に人気のある物件については、本当に事例のようなことになることもありますので、事例のようなケース=不動産屋がだましている、とは限りません。
自分自身の希望条件を明確に設定し、その条件を満たしている物件かどうかを冷静にチェックすれば、トラブルに巻き込まれることはありませんので、先入観のみで不動産屋を疑わないようにしましょう。
ポイント 申込みが殺到する物件=自分にとっての良い物件、になるとは限りません!
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